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コロナの蔓延で、シェアリングエコノミーの今後はどうなるか

事業デザイン|2020年06月03日

2020年06月03日
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コロナウィルスが蔓延は、シェアリングエコノミー界隈にとって、大きな逆風となりました。

シェアリングエコノミーとは、UberやAirBnBのような、家や車のように、個人が持つ資産を共有することで、お金を生み出す仕組みです。

例えば、自分が使っていない部屋を共有して家賃を得たり、使っていない車を使ってタクシーのようなサービスを提供することができます。個人が所有しているけど使っていないものを共有し、収益化するようなサービスですね。

このように、シェアリングエコノミーは、人や物が繋がることを基本としますので、コロナ時代では、そのテーマそのものが覆されたわけです。コロナ時代では、人や物を共有したり繋がりあうことに、そもそも感染の危機意識がありますから、なかなか手の出しづらい領域になります。

UberやAirBnBがうけたダメージ

さらにUberやAirBnBは、もっともその影響を直接的に受けたと言っても良いでしょう。AirBnBは家のシェアであり、旅行先で借りることが、最も多い使い方の1つです。Uberは車のシェアであり移動手段ですから、移動が自粛される時代において、利用者が大きく減少してしまうことに間違いはありません。

結果的にAirBnBは1,900人以上レイオフせざるを得なくなりましたし、Uberは45箇所以上のオフィス閉鎖、さらに3,000人以上のレイオフを実行することになりました。これは、シェアリングエコノミー最盛期だった時代から、次の時代へと変わってしまったことの象徴とも言えるでしょう。

シェアリングエコノミー時代では、物はシェアするものという価値観が基本にありました。所有ではなく、共有した方が、自由に動くこともできますし、その物を介した体験も人との出会いを中心に、人生が有意義になります。わざわざ物を所有する意味を、あまり感じられない時代だったのです。

ただ、そうは言っても、数年経って、コロナのワクチンも開発され、一通り感染を制御できた頃に、UberやAirBnBが生き残っていれば、改めてシェアリングエコノミーの時代になるでしょう。本質的にシェアリングエコノミーが便利で、人生を豊かにしてくれる体験だからです。

今後のシェアリングエコノミーの活路

一方でシェアリングエコノミーがもう全てダメかと言えば、そうではありません。人の接触、物の共有という点では、確かにシェアリングエコノミーへの不安はぬぐえませんが「代行業務」を請け負うサービスと考えると、また違った見え方が現れます。

例えばUberはUber Eatsというフードデリバリーのサービスも行なっています。家で過ごすことを基本とする時代において、人とほとんど接触せず、外出することなく食事をオーダーできるサービスは、食事を届けるという代行業務を行なっているのです。事実、宅配ピザなどのビジネスは、コロナ時代において、大きな売り上げをあげました。

ただし、単純に代行業務だけだと、すでに競合が多く、店舗が直接提供する例も増えてきているので、大きな売り上げにはなっていません。Uber Eatsなどはコロナで需要がかなり増えたのにも関わらず、いまだに赤字だったのです。単純な代行だとビジネスとして難しいので、この後のイノベーションが必要な領域の1つと言えるでしょう。

また、密を回避するサービスは、そこまで需要が落ちていません。自転車シェアなどは車に比べて機密性が低く、近場に移動するには十分なため、引き続き需要は増加傾向にあります。

このように、コロナ時代のシェアリングエコノミーは、基本的に密であることや、他人の物に触る、というコトを回避するためのプラットフォームとして使われる一面も増えてくるでしょう。体験というよりも「社会のインフラ」としての価値が高まっていくことが想像できます。つい最近まで、人との接点や体験が、最も時代に求められていたのに、一気に変容してしまったものです。

いくつかのシェアリングエコノミーは方向転換(ピボット)が必要

このように、コロナはシェアリングエコノミーという考え方自体、真っ向から破壊してしまったわけですが、だからと言って、活路が無いわけではありません。問題が起きたら解決する。それこそが事業づくりの根本です。

コロナが蔓延した世界で、いかにシェアリングエコノミーを活用できるか。これまで数々の高度な問題を解決してきた企業や人材が、大勢集まっているのもまた、シェアリングエコノミーです。新しい共有を基本とした生活様式に魅せられた、先見性のある人材なら、この課題もいずれ解決してくれるでしょう。

また、一度業界が破壊されるということは、新しい問題が生まれるということです。

昔、ユナボマーという名前で呼ばれる天才児がいました。彼は17年もの間、ビジネスマンにパイプ爆弾を送りつけるテロリストだったのですが、興味深いのはその動機です。彼は「すでにあらゆる問題が解決された今の世界」が退屈で、既存の制度やテクノロジーを全て破壊すれば、ゼロから新しい問題に取り組めると考えていました。その結果としてのテロ行為だったのです。

今回のコロナで真っ先に思い出したのが彼の存在でした。ウィルスによって既存の市場が破壊され、新しい問題が数多く、社会に姿を表したのです。図らずとも、彼の望んだことが現実になってしまったのが今の世界です。

ウィズコロナと呼ばれる世界では、人との接触、物の共有、体験の共有などが、一方的に制限されます。少なくとも、ワクチンが生まれるまではその状況が続くでしょう。そんな中、人との接触や物の共有などをしなくても、便利に生きられるサービスや商品が、進化を遂げるはずです。

新しい問題に溢れた世界は、不謹慎この上ないですが、起業家にとっては、新たなチャンスが溢れたと言っても過言ではありません。そこで生まれたサービスや商品は、ワクチンができてコロナを恐れなくても良い社会になったあとも、人々の生活を支える価値を生み出し続けるでしょう。

ぜひ、みなさんの発想と試行錯誤で、今の世界に必要なシェアリングエコノミーを考え出してみてください。そこには、今までの世界では思いつかなかった発見やチャンスが溢れているでしょう。

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SHOTA UEYAMA

起業家×ウェブクリエイター。日本国内だけでなく世界中で活動。2015年、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、起業家育成に従事するほか、中小企業様のマーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を個人で提供。現在は月3万円、家つきで「WEB×英語×事業づくり」を習得する「IT留学シェアハウスWORKROOM」をセブ島で開始。講座も無く先生もいない「教えない学校」として話題。また、すべての人に起業スキルをというビジョンのもとに、複業と起業の教育・支援プラットフォーム「STARTOUT」「WAREHOUSE」を開発、運営。

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起業家×ウェブクリエイター。日本国内だけでなく世界中で活動。2015年、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、起業家育成に従事するほか、中小企業様のマーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を個人で提供。現在は月3万円、家つきで「WEB×英語×事業づくり」を習得する「IT留学シェアハウスWORKROOM」をセブ島で開始。講座も無く先生もいない「教えない学校」として話題。また、すべての人に起業スキルをというビジョンのもとに、複業と起業の教育・支援プラットフォーム「STARTOUT」「WAREHOUSE」を開発、運営。

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