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リモートでフィットネスクラブを提供「Peloton」のビジネスモデル解説!

ビジネスモデル|2020年06月02日

2020年06月02日
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コロナウィルスの蔓延から、真っ先に自粛対象とされたジムやフィットネスクラブ。緊急事態宣言が解除されたあとも、どのくらいで客足が戻るかわからない中、フィットネスクラブやジムも、このまま黙っているわけにはいかないと、新しいビジネスモデルを作りはじめました。

その1つがリモートでフィットネスクラブを提供するPelotonです。

とはいえ、Pelotonそのものはコロナが流行するかなり前、2012年にニューヨークで創業しており、それ以降は、先行投資が理由による赤字で経営を続けてきました。とはいえ、現時点で会員数は260万人。株式公開もされています。

Pelotonが求められる理由

これまでは、普通のフィットネスクラブもあるし「フィットネスクラブに通う労力」を無くしたい層がサービスの下支えをしてきました。

例えば、現代人は非常に忙しく、なかなかフィットネスクラブに通う時間もありません。さらに、時間を捻出してフィットネスクラブに通えば、家族に会う時間も少なくなってしまう。だから、家で運動できる環境が欲しい。

また、Pelotonはコミュニティとしての役割も果たしており、Pelotonを使うことによって、何万というユーザーと繋がることができます。仕組みそのものは、また改めてご説明します。

ただ、今までと大きく状況が異なってくるのは、コロナが流行したためです。コロナ後の社会では「密」を避けるために、自宅での運動を希望する人が増えるので、今後、成長が期待されるサービスとして、改めて注目されはじめました。

Pelotonのサービス

まず、$2,295のエアロバイクを購入します。基本的にオンラインクラスを受講できる月額$39/月のサブスクリプションと一緒に提供されており、この2つを購入してはじめてPelotonを使いこなせるという仕組みです。

オンラインクラスは有名インストラクターが担当し、オンラインですので世界中からたくさんの人が同時に参加できます。その数は一度のクラスにつき、数千人。エアロバイク正面に取り付けられたタブレットを通して受講します。

しかも、エアロバイクを通して、順位を競い合ったりできるんですね。まるでゲームのように世界中の人と運動できるわけです。常に順位が変動していくので、それがゲーム性としてユーザーにワクワクするUXを提供しています。運動が終わったあとは、アプリを通して自分の結果を確認できます。

また、すごいのがPelotonは購入するだけが使う方法ではない、ということです。まずニューヨークにPelotonスタジオがあります。スタジオで直接、クラスを受けることもできます。また、いくつかのホテルにも設置されていたり、試しに乗ってみるショールームも全米にあります。

さらに実店舗で運動中に使う商品を販売しており、かなり多くのポイントでマネタイズできていることがわかります。

Pelotonのビジネスモデル

こうしたハードウェアとソフトウェアを同時に売るビジネスモデルは、SaaS Plus a Boxと呼ばれています。非常に高い利益を生むビジネスモデルです。SaaS Plus a Boxの代表例がPelotonなので、ネットで検索してもSaaS Plus a Boxの例として相当数Pelotonが紹介されているのではないでしょうか。

通常の商品やサービスは、ハードウェアを売るか、ソフトウェアとしてサブスクリプションを売るか、どちらかです。SaaS Plus a Boxを展開している企業はAppleやPelotonのように、ソフトウェアを入れる箱(ハードウェア)も一緒に販売して高い収益性を実現しています。

Appleの場合、すでにイメージはつくと思いますが、iPhone + Apple Musicのようなサブスクリプションとハードウェアの関係性をいくつも持っています。ハードウェアを作らなければならないことで、参入障壁も高く一度そのブランドを築けば、なかなか後追いで参入することが難しい分野にもなります。

また、Pelotonの場合、Apple Storeのように実店舗での商品販売もあり、単純なハードウェアとソフトウェアだけでなく、ブランドとして数々のアイテムを販売することも可能。こうしたブランドや体験を提供できているのは、Apple、テスラ、Pelotonと本当に数えるほどです。

  • オンラインクラスによるサブスクリプション
  • エアロバイクの販売
  • アイテムの販売

主にこの3つがマネタイズのポイントとなります。

Pelotonの四半期売上は5億2460万ドル(約557億5300万円)で、予想では4億8850万ドル(約519億1900万円)とのこと。結果的に、予想を大きく上回えう成長を実現しています。会員数は、なんと前期と比べて30%増加。200万人から260万人となり、おまけに平均月間解約数は0.74%という低い解約率を維持しています。

注目のSaaS Plus a Box

ハードウェアの開発となると、ソフトウェアと比べて障壁もあがりますが、今後、大きな成長を遂げる事業のヒントになります。ここでキーワードになるのが、高い収益性の他にありまして、それがブランド。

ソフトウェアのサブスクリプションだけでは、なかなか生まれないのがブランドへの愛着であり、ハードウェアや「モノ」を実際に手にできるサービスにおいて、モノへの愛着、ブランドへの欲をいかに引き出せるかが大きく成長するポイントとなります。

単純にハードウェアとソフトウェア、サブスクリプションとモノをどちらも販売する企業はいくらかありますが、中でも大きな成長を遂げられるのは、Apple、テスラのように、商品そのものへの愛着、ブランドで得た体験を通じて、いかに好きになってもらえるか、という条件を満たしています。

新しい体験と共に、商品やサービスだけでなく、ブランドそのものを愛してもらえることが、SaaS Plus a Boxの中でも、特に大きく成長を遂げることができるはずです。ぜひ、挑戦してみてください。

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SHOTA UEYAMA

起業家×ウェブクリエイター。日本国内だけでなく世界中で活動。2015年、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、起業家育成に従事するほか、中小企業様のマーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を個人で提供。現在は月3万円、家つきで「WEB×英語×事業づくり」を習得する「IT留学シェアハウスWORKROOM」をセブ島で開始。講座も無く先生もいない「教えない学校」として話題。また、すべての人に起業スキルをというビジョンのもとに、複業と起業の教育・支援プラットフォーム「STARTOUT」「WAREHOUSE」を開発、運営。

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SHOTA UEYAMA

起業家×ウェブクリエイター。日本国内だけでなく世界中で活動。2015年、セブ島にて立ち上げた日本人対象のクリエイター育成スクールを売却。その後、アメリカで事業デザインを無理やり学ぶ。帰国後は起業家育成プログラムを立ち上げ、起業家育成に従事するほか、中小企業様のマーケティング戦略策定、ウェブ開発技術を個人で提供。現在は月3万円、家つきで「WEB×英語×事業づくり」を習得する「IT留学シェアハウスWORKROOM」をセブ島で開始。講座も無く先生もいない「教えない学校」として話題。また、すべての人に起業スキルをというビジョンのもとに、複業と起業の教育・支援プラットフォーム「STARTOUT」「WAREHOUSE」を開発、運営。

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