コロナと生きる時代における生活様式のことを、ニューノーマルと呼ぶようになりました。もともとニューノーマルは、リーマンショック後の世界を意味する言葉ですが、今回のコロナを境に、使い方の認識が大きく変わりました。
それに伴い、生活や仕事にも、ニューノーマルに対応するための様々な変化がおきてきています。おそらくこのニューノーマルは、ワクチンが世界中に浸透するまで続くでしょう。
しかも、浸透したからと言って、一度定着した価値観や生活様式がすぐ変化するともありません。心に刻みこまれた人との距離感はすぐに消えませんし、ニューノーマル時代に仕組み化された社会システムにおいて、それ以前より「便利だ」と感じられたものは、そのまま残ります。
これは向こう数年だけの話ではなく、その後の時代にも陰ながら影響を与えてくる生活様式ですので、長期的にあらゆる予定や計画を立てるにあたって、大切な概念になるはずです。改めてニューノーマル時代について再認識し、対応していくための参考にしてみてください。
コロナ対策のブランド化
まず、コロナ対策を行なっていない企業は、ネガティブな印象を受けるようになります。コロナに対してなんの対策もしていない、それだけでブランドイメージに傷がつきます。例えば、職場が密な状況を維持している。人との直接接触を避けようとしない。マスクをしていない。これでもう、そのブランドそのものに触れようと思わなくなります。
逆に、コロナ対策を率先して講じて、リモートワーク・テレワークを導入したり、マスクの配布や密の回避などを行うことで、ブランドに対してポジティブなイメージを持つ人が増えます。環境対策のようなものです。ファッションブランドであれば、エコの素材を使っていますのように。コロナ対策自体がブランディングのひとつになるので、率先してやっていくことになるでしょう。
商品やサービスのリモート化
直接やりとりしていたサービスや、人との接触を前提にしていた商品などが、リモートで提供されるようになっています。
例えば、夜職が壊滅したことで、キャバクラで働いていた女性が、リアルタイムでオンライン動画を配信し「投げ銭」等でお金を稼ぐようになりました。その額が凄まじい金額になっており、夜職の活路として注目されています。
また、飲食店ではテイクアウトを軸として拡大するなど、場所を共有しないサービス提供が当たり前になってきています。イベントなどもバーチャルで開催するなど、オフラインで行われてきたことが、オンラインで行われたり。
場所の共有という体験が後退するのは非常に大きな損失ですが、オンライン体験という新しい生活様式にあったサービスや商品が増えていくことは、これまでに存在しなかった新たな体験を作ることになるでしょう。
濃厚接触監視
中国では、ビッグデータを利用して、実施されていましたね。大手のIT企業が連携して、常に感染者をトラッキング。そして感染者の近くにいた人を、濃厚接触者として監視することで、感染を防ぐという取り組みがありました。
こうした位置情報のトラッキングを使うことで、感染者と接触者をある程度目星をつけることができますので、今後、自発的にスマートフォンにアプリを入れることで、感染を避けるテクノロジーが進化していくかもしれません。他の感染症も全て含めて、位置情報はより重要なテクノロジーになりそうです。
時間差労働と効率化
特に東京に言えることですが、満員電車は誰もが避けたい事柄の1つです。だた、出勤しなければいけない業種もありますから、一概に全員やめろとも言い難いでしょう。
そこで、リモートワークやテレワークが可能な人は、基本的に午前、家で仕事をして、午後に出社するなどテレワークを併用することで、いくらでも時間差出勤が可能になります。ちなみに、僕たちの会社はオフィスさえ使っていません。むしろガレージがオフィスなので家賃は最小です。
多くの業種がテレワーク可能なはずで、本来、出勤する必要もありませんから、これだけで相当、満員電車の過密率も軽減されるでしょう。コロナがなかったとしても、なぜ実施しないのか不思議で仕方ありません。
テレワークによるオフィス解約と縮小
基本的にテレワークを継続して売り上げが落ちなかった企業は、そのままテレワークを導入しているそうです。すると、オフィス利用はもちろん減りますし、事業活動をする上で「場所」の重要度が薄れます。
そうなれば、コスト削減のためにオフィスは解約され、縮小するため、普通に考えればオフィス物件の需要は無くなるかなと。特にIT企業を中心として、今後、オフィスが存在しない企業は、どんどん増えていきます。
テレワーク・リモートワーク
zoomやGoogle Meetなど、ビデオ会議ツールを使った仕事スタイルが定着してきました。当然、こうしたテレワーク・リモートワークを支援するサービスは、今後、どんどん新しい形で開発されていきます。言えることは、売り上げが下がっていないなら、このまま続けてくださいということです。
日本では、緊急事態宣言が解除されたあたりから、また満員電車に乗って会社に足を運んでいるとのことですが、その通勤、本当に意味がありますか?
通勤してもしなくても売り上げが下がらないなら、全てテレワークに移行することが社会貢献にもなりますし、優秀な人材を獲得するための大きな強みとなるでしょう。
キャッシュレス
お金って汚いですよね(触れたくないって意味で)。色々な人が触ってきたお金に対して、触れたくないという意識が、そもそもより強くなるはずです。これまでキャッシュレスに興味がなかった人でもキャッシュレスで支払いを済ませたい、という人が増えています。
また、テレワークが増えることによって、家から注文することが増えます。現金をそのまま使うという機会は、全体的にどんどん減っていくでしょう。以前からそういう流れはありましたが、コロナが加速させましたよね。何より、便利ですし。
ソーシャルディスタンス
レストランなどで、席1つおきにぬいぐるみがおいてある、などの対処をとっていることは、すでに多くの方がご存知かと思います。これは隣に人を座らせないようにするための対策になりますよね。人との距離を開けることに役立ちます。
また、スーパーや飲食店に並ぶ際も、距離をおいて並ぶといった対策が常識となるので、こうした距離に対する観念が、社会全体に浸透するかなと。飲食店でも、某お寿司屋さんが漫画喫茶の個室みたいな席を作ったり、他者との距離をあけて飲食を楽しむ人向けのサービスも増えています。
日常生活の中でも、まったく知らない誰かとは距離をとりたいというのが基本的な思考となり、他者との身体的な距離を的確にケアできる商品やサービスであることが大事になります。
マスクとフェイスガード
どうしても人との接触を避けられないのであれば、マスクやフェイスガードが支給されることは、安心感を担う一つの福利厚生として機能するかもしれません。ほとんどの人は、すでに過密であることを嫌がります。
それでも過密であることを避けられないのなら、フェイスガードとまではいかなくても、マスクを支給することで、ひとつの安心感を生み出せる可能性はあります。
また、最近ではディオールなどのハイブランドもデザイン性の高いマスクを生産しはじめました。よりファッション性の高いマスクが、今後、ファッションの一部として認知され、社会貢献としても、市場としても拡大するかなあと。
会わない・触れない
基本的にニューノーマル時代では、生活様式が3密を避けるようになります。すでにそうなっているかもしれませんが、ここまでコロナが社会で認知されたら、どの世界であれ、誰かとの接触に対し、本能的な拒否反応を示す人は増えます。
そして、3密を作り出す状況は非難され、個人としても企業としても、嫌煙される存在になってしまいます。ニューノーマルの世界になってしまった以上、避けられないことですので、あとは今の状況をいかにチャンスに変えるか考える必要があります。
会わない、触れないが基本になる時代の中、どんな商品やサービスが増えるでしょうか。どんな市場が拡大し、何が縮小していくのでしょう。大きな変化を迎えた中でも、よく考えれば、ある程度の予測はできるものです。
密を避けることは、僕らの生活にとって、どう利用すれば、より快適な人生をおくれるのか、試行錯誤してみることが重要です。ぜひ、日々考えながら生活してみてください。
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