そもそも、情報リテラシーって何?ということで、言葉は知っていても、実際はその意味を深く知らない人も多いのではないでしょうか。調べてみると情報リテラシーとは「様々な情報源を適切に利用して、たくさんの情報を収集し、整理し、発信する力」ということでした。
仕事で結果を残す人や、優秀だと言われる人は、総じて情報リテラシーが高いケースが多いです。何か問題があれば、自分の知識や知見を含むたくさんの情報源を使い、整理して、解決策を見つけ出す。
すごく仕事ができる人が、幅広い知識をもっていたりすることに気づいたことがある人も、多いのではないでしょうか。自分の専門分野だけでなく、雑学から他人の専門分野の知識まで知っていることも多いです。
こうした幅広い情報を組み合わせて仕事をするから、固定観念に縛られない柔軟な動き方ができるのです。情報リテラシーは、現代を生き抜くために必須の武器と言えるでしょう。
今回は、情報リテラシーについて深掘りして、自分は情報リテラシーが低い側なのか高い側なのか、そしてもし低ければ、どうやって情報リテラシーを鍛え、使っていけばいいのかを解説していきます。
情報リテラシーが低い人の特徴
まず、現状把握をしていきましょう。自分自身の情報リテラシーが高いか低いか、現実を受け止めなければ、先に進むことはできません。下記の4項目に当てはまっていたら、意識の改善が必要かと思います。
- インフルエンサーや実績を持つ人の情報を疑うことなく受け取っている
- 情報源が自分の好きなものや必要なものに偏っている
- 言われるがままで、どの情報を使うか自分で取捨選択も決断もしていない
- すべての情報はあくまでも「参考」という意識がない
例えば、誰か好きなインフルエンサーがいたとします。その人が言うことを、最初から何も疑うことなく、真実として素直に受け取りすぎていませんか? 例えば先生やメンターがいたとして、彼らが言うことを、自分で実践して真偽を確かめる前に「真実だ」と思い込んでしまっていませんか?
実績がある人や有名人が言葉を発信すると、疑うという選択肢さえなく「勉強になりました!」と思い込むのは本当に危険です。もし、時代がその先生やメンターの時と変わっていたらどうしますか? もしインフルエンサーが言ったことが、ある特殊な環境の中だけで活きる話だったらどうでしょう。自分には当然当てはまりません。
情報源も、例えばエンジニアになる勉強をしているからと言って、Twitterでフォローするアカウントや、チェックする呟きが、エンジニアや技術だけになっていたとしたら、それは危険です。技術だけ学び、どう技術が社会に影響を与えるか情報がないので「言われたら作れるだけの人」になってしまいます。それはもう、よほど極めない限り、技術はあっても一生安く使われる人材で終わります。
例え、人気のインフルエンサーをフォローしていようが、その人の情報をすべてチェックしていようが、情報リテラシーが高いとは言えません。一般的に情報感度が高いと言われている人の発信だけを鵜呑みにしている人は、情報感度はまったく高くありませんし、情報リテラシーが鍛えられることもありません。
では、どうすれば本当の意味で情報リテラシーを鍛え、高くすることができるのでしょうか。いくつか、情報リテラシーを鍛えていくための方法をお伝えしていきますので、ぜひ実践してみてください。
鵜呑みにしない
すべての情報に対して「果たして本当にそうか?」と疑念を持つようにしましょう。どれだけ信頼している人が言った言葉でも、時と場合によって間違っていることはあります。もし信じたい情報があるなら、あらゆる類似の情報を調べ、それが正しいか、信じるに値するかを検証しましょう。
1つの情報をそのまま受け取るのは危険です。改めて言いますが、すべての情報は自分が信じるものを決断するための「参考」にしかすぎません。もちろん僕自身がこうして話をしていることさえも、一旦疑ってみると良いです。自分で試し、実践してみて、初めて正しいと認識することで信じるに値します。
そうしないと、数多くの自分にとって間違っている情報に、人生を振り回され続けることになります。ふりまわされる時間のロスの方が、正しいかどうかを検証する時間よりも、圧倒的に致命傷になるでしょう。
情報のカテゴリーを偏らせない
自分の必要だと信じ込んでしまっている主観的なカテゴリばかり、情報を集めていませんか? ITで働く人はITの情報ばかり集めがちですし、音楽業界、ファッション業界など特定の業界で働く人は、その業界の情報しかあまり目を通していないことが多いです。それではダメです。
たとえば、自分の業界でまかり通っている仕事のセオリーを、まるで他の業界でもそうであるかのように押し付けてくる人も多いです。他の業界ではまったく違ったセオリーや概念で進めることが、正しかったりする場合でも、自分の業界=標準みたいに話をしがちな場面をよく見ます。
他の業界とよく関わりのある人ならそんなことないのですが、例えば広告業界で働く人は、広告業界内のセオリーが基準だったりしますし、IT業界で働く人はIT業界のセオリーを基準に話してしまいます。これが、正直本当に鬱陶しい。笑
情報の偏りは、誰も幸せにしないどころか、単純に視野を狭めます。例えば、たくさんの業界に関する情報を得ている人なら「他の業界の知識やセオリーを自分の業界と掛け合わせ、問題を解決する」ことができるのです。
こうした、別の業界のアイディアをもってくるのは、決して珍しいことではありません。ところが、自分の業界の話だけ情報収集していれば、そもそも掛け合わせるものも無いので、柔軟な問題解決もできなくなるでしょう。たくさんの業界、ジャンル、カテゴリに興味を持ち、自分が普段触れないような情報も意識して取りにいくようにしましょう。
たくさんの媒体から情報を集める
例えば、メディアの情報にしろ、1つの媒体からのみ情報を受け取ったりしていませんか? 情報リテラシーが鍛えられている人は、そんなことは絶対にしません。あらゆる媒体から情報を収集し、糧としています。
例えば僕自身は10〜20のWEBマガジンをフォローし、さらに気になった情報があればTwitter等で個人の発信も確認します。そうやって初めて、情報が信じるに値するかどうかを決めています。
10〜20というと多いように見えますが、そんなこともありません。TwitterやFacebookなどで対象のアカウントをフォローしていると、自動的にたくさんのニュースが流れてきますので、その中から気になった情報を集めています。自動的に情報が配信される中から選ぶのであれば、それほど労力でもありません。
テレビだけ、新聞だけというのはもってのほか、本だけ、ラジオだけ、ネットだけ、1つの媒体やインフルエンサーだけではなく、複数の媒体を併用して情報を集め、本当に信じるべき内容を自分で決断して信じましょう。
自分で決断する
一番重要なのがこれです。どの情報を信じるかさえ「誰かの言葉」に沿った決断をしてしまう人が多いように思います。インフルエンサーがそう言っていたから、きっと正しい。実績のある人が言っていたから正しい。そうじゃ無いです。何を選ぶかは自分で決断するんです。誰が言ったからではありません。
例えば、投資を勉強する人に多いのですが「この人が上がる!今買った方がいい!と言っていたから買った」というタイプです。こういう人は負けます。勝ってもたまたまです。勝てる人は、しっかり多角的に情報を集め、なぜあがるのか自分で理解して、勝てるという確信が自分の中にあるから買うんです。誰かの意見に流されているわけではありません。負け続ける人に、なんで上がると思ったのかを聞くと、まともな答えは返ってきません。
投資だけではありません。人生において、全部そうです。自分で仕組みを理解して決断しない人や、実績があるっぽい誰かの言葉だけを鵜呑みにし続けて、自分で決断することを破棄する人は、どこかのタイミングで致命的に失敗します。一時的には良い感じに進むこともあるかもしれませんが、イレギュラーな事態が起きたときに対応できません。そしてイレギュラーは確実に起きるので、本当の意味で実力がある人じゃないと乗り越えられないのです。
もちろん人の意見は参考にはしますが、情報源の1つとして参考にするだけです。果たしてそれが正しいのか、その情報を信じるべきかは自分で調べて確信を持って決断します。だからこそ、イレギュラーが起きても乗り越えられますし、先に進み続けることができるのです。
何を信じるかは誰かの言葉ではなく、自分の言葉を信じましょう。自分しか信じる人がいないと思ってください。自分だけが本当の答えを導きだせると思ってください。それができて、初めて本当の意味で情報を使いこなすことができるのです。それができれば、一気に人生そのものが好転するでしょう。
本気で「事業づくり」を習得したい方へ!
自分の「小さなビジネス」を作り、収益化しながら、事業づくりを学ぶ。
事業づくり実践学習サービス「WAREHOUSE」の登録を開始しました。
- 起業や事業づくりに興味はあるけど、方法が分からない。
- 事業を作る流れを具体的に知りたい。内容に紐づく経験談も知りたい。
- 事業アイディアの出し方がわからない。売り方も具体的に知りたい。
- 起業について、包括的に知りたい。知っている人に尋ねたい。
- すでに起業しているけれど知識、知見を深めたい。
そんな、本気で自分の商品やサービスを作りたい方に、かなり役にたつはずです。
WAREHOUSEでは「13のステップ順に学び、課題をクリアすることで」事業を作っていきます。
今、アイディアが無くても、作りたいものが無くても大丈夫。
あなたの理想を、WAREHOUSEで実現しましょう。
詳しくはこちら!