起業家になりたいけど、一体何をすればいいのか分からない。どうすれば起業家になれるのか検討がつかない。起業されたことがない方だと、そうした疑問に捉われてしまうこともあるかもしれません。今回は、起業家を目指す方に、どうやって起業家は起業家になったのか、についてお話させて頂きます。
前提として、特に起業家になるための資格があるわけでもなく、学校に通って起業家になる、というわけではありません。起業家は基本的に自称なのです。または、誰かに起業家だと認められることに他なりません。
ただ、何もしてないのに起業家と名乗れるかと言えば、そうではありません。何のサービスも商品ももっておらず、自分を起業家と呼んでいたら、それは本当に言っているだけです。起業家が起業家であるためには、自分が事業を作り出し、売り上げをたてて、ほかの誰かに認知される必要があります。
なので、まず起業家という名前にこだわるのでなく、自分で商品やサービスを作りましょう。事業を作り出して収益化し、社会にビジネスで貢献していくことを考えてください。ビジネスで人の役に立つことができれば、結果的に起業家として認知されることになります。
起業家になるには、どんなスキルが必要?
起業家に絶対必要!というスキルはありませんが、持っておいた方がスムーズに事業を作り出せるスキルはあります。
もし可能であれば、最初から起業家として独立するというよりも、就職してスキルを身につけながら、副業で事業を作り始めることをおすすめします。
今、世界中で誰もが使うインスタグラムやTwitterも、最初は副業から生まれたものです。Facebookは学業の合間に作られたものですし、案外、専業だからうまくいったという根拠は薄いものです。
では、どんなスキルが起業家にとって役立つかというと、下記のスキルを習得しておくと、よりスムーズに事業を進めることができるようになります。
問題発見・解決能力 / 事業デザイン
これが一番大事なスキルかなと思います。事業をつくるということは、問題を見つけてビジネスで解決する、ということです。問題を発見する能力と、解決する能力は両方必須と言っても良いでしょう。
具体的には、論理的思考力が問題解決能力だとすると、デザイン思考と呼ばれるフレームワークが問題発見能力とも言えます。もちろん広義であって、それぞれの思考に対し、認識には賛否両論あるでしょうが、どちらも習得しておいて損はありません。
まだ上記2つとデザインスプリントと呼ばれるフレームワークを学び、習得することで、基本的な事業デザインの方法を学ぶことができます。ただ、そのまま学ぶには難しいと思うので、調べてみてピンと来ない方や、より具体的な方法を知りたいという方はSTARTOUT、もしくはWAREHOUSEに挑戦してみてください。きっと、事業づくりの突破口が開けるはずです。
WEBデザインやプログラミング
ウェブサイトを作ることができれば、一気に自分で出来ることが増えます。例えば、商品やサービスの紹介サイトを作って、マーケティングしたり。メールフォームを作って、リストを集めたり。自社のページを作って信頼感をあげたり。情報を伝える手段とその方法が、かなり充実することは間違いありません。
プログラミングのスキルがあれば、自分でWEBサービスやアプリを作ることができますから、月額課金制のWEBサービスやアプリを作ることもできます。プログラミングとWEBデザイン、両方習得すれば、仕掛けられる事業の幅も、マネタイズの方法も一気に広がります。
もし時間があるのであれば、WEBデザイン、UIデザイン、UXデザイン、そしてプログラミングに関しては一通り習得しておくことをおすすめします。そうしたスキルが無くてももちろん起業家にはなれますし、事業を作れますが、その場合、WEBサイトやアプリを作るメンバーが必要になります。
人が集まると当然、コストもかかりますし、最初は小さく始めることが大事ですので、可能であれば、ある程度売り上げが出るまで自分一人で作ることをおすすめします。関わる人数は最小限で、が鉄則です。だからこそ、起業家がこうした開発能力を持っておくと便利ですね。
マーケティング
商品やサービスを販売する時に、マーケティングに関してなんの知識もなければ、メンバーと戦略を立てるにも、単なる当てずっぽうになってしまいます。事業を売っていくためには、必ず、こうすればこうなるんじゃないか、という仮説が必要になります。
仮説をたてる時、マーケティングの知識の有無で、大きく仮説の質が異なります。マーケティングの方法を知っていれば、売り上げアップに有効な仮説を作り出すことができますし、試した結果についても検証し、有効な施策をすぐに提案することができます。
マーケティングの方法を知っているかどうかで、売り上げの成長も変わってきますので、ぜひ身につけておいて欲しいスキルです。
マネジメントとリーダーシップ
チームで事業をつくる場合、当然、チームをまとめる力も必要になります。どうすればうまくチームの人材をマネジメントして、最大の成果を発揮できるのか、その方法が身についていると、より高速で事業を成長させることができます。
逆にマネジメントスキルが無いと、チーム内に軋轢が生まれたり、仕事が非効率になったり、一人に仕事が集まりすぎてしまったり、うまくチームの力を引き出すことができません。もしチームで事業を作るのであれば、マネジメントの知識と経験の有無で、成長に大きな差が生まれるでしょう。
また、リーダーとしてどのように振る舞えばいいかも大事です。自分自身がどんな行動や発言をすれば、チームがまとまるのか、そしてモチベーションを上げて行動してくれるのかリーダーとしてのあり方を学びましょう。
プレゼンテーション
事業をだれかに伝えて、買って持ったり、投資してもらったりと、プレゼンテーションをする機会もあります。個人開発で一人でマイペースに進めていきたのであれば、そこまで機会はありませんが、チームで速度感を持って成長していくとなると、必ずプレゼンテーションの機会があるでしょう。その時、的確に事業や商品、サービスについて説明できなければなりません。
特に、エレベーターピッチと呼ばれる30秒、1分、3分の3パターンで事業を説明するプレゼンテーションを準備しておくと良いでしょう。30秒は時間が無い時に。1分はパーティーなどで少し時間がある時に。3分は、別途時間をとってがっつりと話をするときに。
用途を分けたプレゼンテーションを準備しておくことで、即座に情報を伝えやすくなりますし、チャンスを取りこぼすことがなくなります。状況によって使い分けてみましょう。
大事なのは総合力
どうすれば起業家になれるか、起業家にとって便利なスキルは何か、というと、色々と賛否両論あるかと思いますが、僕は今回お伝えした内容のいくつかは、習得しておいて損はないと思います。
中には、スキルがなくてもとにかく事業を作りたいビジョンが大事であったり、諦めない人間性があればできるであったり、意見もたくさんあるでしょう。ただ、僕は可能な限り成功率をあげるための試行錯誤は重要だと思いますし、もしスキルを身につけることで成功確率が高まるなら習得すべきかなと。
Facebookのザッカーバーグだって、エンジニアでした。AirBnBの共同創業者はデザイナーです。Twitterを作ったジャック・ドーシーもまたエンジニアでした。このように、それぞれスキルを持っているから、その分人件費を抑えて自分でプロダクトを作ることができたのです。
だからと言って「極めるべき」と話しているのではありません。最低限のプロダクトをつくるだけの技術に本当に特化するのは、後々に入ってくる人材に任せて良いでしょう。僕が思うに起業家は、まずプロダクトを簡単にでも作って、売り上げを出し、最低限のビジネスになるところまで持っていくのが、最初に重要なことだと思います。それ以降はより極めたプロを雇って、任せると良いでしょう。
では何が起業家にとって大事なのかと言えば、間違いなく総合力があると強いです。今回、ご紹介したスキルを網羅的に使いこなし、最初の道を切り開き、以降は思考力と実行力、決断力でチームをリードしていく。そのためには、網羅的に知識やスキルを持っている必要があります。
もし起業家を目指そうとするなら、1つのスキルを極めるのではなく、総合的に様々なスキルを扱えるようになってみてください。そして、最初の1歩、売り上げの発生まで道を切り開いてみてください。それができるスキルがあれば、自由に事業でも作り出し、拡大させることができるでしょう。
ちなみに「起業家になるには」というように、起業家になること自体が目的化してはならないことを基本として覚えておいてください。なぜなら、起業家は問題を見つけ、それを解決すること自体を目的においた方がいいからです。起業に先にある事業にこそ、目的をおいて成長していきましょう!
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